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独立行政法人国立病院機構 仙台医療センター 看護助産学校 看護学科

最終更新日 2024年09月12日

目次

修業年限

3年

定員

各学年80名

アドミッションポリシー(入学者受け入れ方針)

  1. 基礎的学力を身に付けており、自ら意欲的に学習に取り組み、学びを深めることができる人
  2. 基本的生活習慣を身につけているとともに、心身の自己管理ができる人
  3. 聞く、話す力を備えている人
  4. 人に関心と思いやりがあり、人の気持ちに向き合うことができる人
  5. 看護職を目指したいという意思を持っている人
  6. 前向きに物事に取り組むことができる人
  7. 責任ある行動がとれる、誠実で素直な人

カリキュラム(2022年度〜)

教育目的

看護に必要な知識・技術・態度を教授するとともに、豊かな人間性を養い、国立病院機構および社会に貢献し得る有能な人材を育成する。

教育目標

(1)看護の対象を身体的・精神的・社会的に統合された存在として捉え、多様な場で暮らす生活者として理解できる。
 (2)対象を尊重し、相互に理解・成長できる人間関係を築くことができる。
 (3)生命および人間の尊厳を基盤とした倫理的判断により、看護を実践できる基礎的能力を身につける。
 (4)科学的思考に基づき、対象の成長発達・健康状態に応じた看護を実践できる基礎的能力を身につける。
 (5)保健・医療・福祉システムにおける看護職の役割を理解し、チームの一員として多職種と連携・協働できる基礎的能力を身につける。
 (6)広く社会に関心を持ち、看護専門職として主体的に学び続け、自己成長する力を身につける。

ディプロマポリシー(卒業認定・専門士授与に関する方針)

本校の教育課程に沿って、卒業要件を満たす所定の単位を修得し、以下の能力を身につけた者に対して卒業を認定し、専門士(医療専門課程)を授与する。

1)尊重する力

(1)生命と人間の尊厳及び権利を尊重し、守ることができる。
 (2)多様な文化や価値観を尊重することができる。
 (3)相手の立場に立ち、他者への思いやりや優しさをもって誠実に行動できる。

2)思考する力

(1)看護に必要な専門知識を身につけ、人間・環境・健康・看護について深く洞察できる。
 (2)対象の持てる力に着目しながら、より良い生活に向けた支援やアプローチについて考えることができる。
 (3)根拠に基づいて問題を把握し、解決に向けた方法について対象とのパートナーシップや関係職種との連携・協働をもとに考えることができる。

3)行動する力

(1)倫理的問題に気づき、対象にとっての最善のために倫理的な判断に基づいて行動できる。
 (2)専門的知識・技術・態度を統合し、対象にとっての安全・安楽・自立/自律を考慮し看護を実践できる。
 (3)物事を多様な観点から考察し、創造的に課題に対応していくために行動できる。

4)関係を築く力

(1)相手が安心感を得られるように「聴く」「伝える」ことができる。
 (2)人々と互いに支えあうとともに、成長しあえる関係を築くことができる。
 (3)人々と関係を築くことの尊さや価値を理解し、より良い関係を深めていくための行動がとれる。

5)成長し続ける力

(1)自己の課題に気づき、立ち向かうために踏み出す力を発揮できる。
 (2)自らが成長すること、また他者と互いに成長しあうことに喜びを感じることができる。
 (3)看護専門職としての責任を自覚し、より良い看護を探求するために、学び続ける姿勢が持てる。

カリキュラムポリシー(教育課程編成・実施の方針)

教育理念とディプロマポリシーに示された到達目標(教育目標)を達成するために以下のようにカリキュラムを構成して実践する。

  1. 看護は今後の保健・医療・福祉の動向を見すえ、常に変化する社会のニーズや多様な価値観への対応が求められる。そのために、5つの力(尊重する力、思考する力、行動する力、関係を築く力、成長し続ける力)を発展させながら基礎的看護実践力を育成する。
  2. カリキュラムとして、「基礎分野」「専門基礎分野」「専門分野」で構成する。
    教育期間3年間を、1年次は看護学の基礎となる「基礎分野」「専門基礎分野」と並行して「専門分野」の科目を学習し、学習進度が進むにしたがって、「専門分野」が多くなる漸進型デザインとする。
  3. 各分野では、実践につながる思考力、判断力や表現力とともに主体性を身につけるためにアクティブ・ラーニングやシミュレーション教育を取り入れ、また、これからの看護を見据えたICTを活用した授業等、多様な学習方法を提供する。
  4. 「基礎分野」「専門基礎分野」は、生活者としての人間を理解するために、自己を含めた人間を理解することや人間の生活と健康を理解するための科目と臨床判断能力につなげる専門的知識と科学的思考の基盤となる科目で構成する。
  5. 「専門分野」では、看護は「人間の基本的ニードの充足に向けて、自立及び自律した生活を目指し、その人らしく生きていくことを援助する活動」と考え、対象を成長発達段階及び健康状態別に捉えられるように科目を構成する。
  6. 臨地実習では、成長発達別および健康状態別、国立病院機構の政策に基づいた医療に伴う看護を展開する。対象を生活者として捉えて理解し、対象への看護計画を立案して実施・評価していく。その過程で、対象者及び家族の意思決定を支援することの大切さを理解し、保健・医療・福祉との連携、協働を通し、切れ目のない看護の必要性について学ぶ。
  7. 学習目標の達成度を様々な側面から総合的に評価するため、多様な評価方法を取り入れる。

カリキュラム

専門分野

専門分野は、「基礎看護学」「地域・在宅看護論」「成人看護学」「老年看護学」「小児看護学」「母性看護学」「精神看護学」「看護の統合と実践」「臨地実習」に分かれています。

基礎看護学

臨床判断能力や看護の基盤となる基礎的理論や基礎的技術、看護展開方法等を学びます。シミュレーション等などの演習をとおして、看護師として倫理的判断ができるための基礎的能力を養います。

地域・在宅看護論

地域で生活する人々とその家族を理解し、地域における様々な場での看護の基礎を学び、多職種と協働する能力を養います。

成人看護学

成人看護の基盤となる考え方や理論を学び、成人期にある対象の健康・保持増進、疾病の予防、健康回復にむけた看護の方法を学びます。

老年看護学

老年看護の基盤となる考え方や理論を学び、老年期における様々な特徴を踏まえ、高齢者と家族に対する看護に必要な基礎的知識・技術・態度について学びます。

小児看護学

小児看護の対象となる子どもと家族、取り巻く社会について理解し、成長発達にむけた看護に必要な基礎的知識・技術・態度について学びます。

母性看護学

母性看護の基盤となる概念や母子保健について学び、女性のライフサイクル各期の看護に必要な基礎的知識・技術・態度について学びます。

精神看護学

精神看護の基盤となる概念や精神保健福祉について学び、精神の健康保持・増進と精神状態に合わせた看護に必要な基礎的知識・技術・態度について学びます。

看護の統合と実践

各専門領域での学びを統合し、臨床に近い状況下の看護実践を学びます。チーム医療におけるメンバーシップ及びリーダーシップの発揮や多職種と連携・協働しながら看護マネジメントする基礎的能力を養います。

臨地実習

各看護学で学んだ知識・技術・態度を統合し、臨床の場で実際に対象を受け持ち、対象に応じた適切な看護を行う能力を養います。

主な実習施設

実習施設名 施設数 実習科目
国立病院機構 仙台医療センター   基礎看護学実習、成人看護学実習、老年看護学実習、
小児看護学実習、母性看護学実習、統合実習
国立病院機構 仙台西多賀病院   基礎看護学実習、成人看護学実習、老年看護学実習
国立病院機構 宮城病院   成人看護学実習
保育園、こども園 5か所 小児看護学実習
医療法人東北会 東北病院   精神看護学実習
介護老人保健施設、訪問看護ステーション、グループホーム 15か所 在宅看護論実習

シラバス

実務経験のある教員等における授業科目一覧

授業科目 単位数 時間 職名 実務経験
解剖生理学I 1 30 非常勤講師 病院における診療業務
解剖生理学II 1 30 非常勤講師 病院における診療業務
解剖生理学III 1 30 非常勤講師 病院における診療業務
解剖生理学IV 1 30 非常勤講師 病院における診療業務
形態機能学 1 15 専任教員 病院における看護業務・看護管理
生化学 1 30 非常勤講師 病院等における薬剤業務
病理学 1 15 非常勤講師 病院における診療業務
微生物学 1 30 非常勤講師 病院における看護・検査業務
薬理学I 1 15 非常勤講師 病院等における薬剤業務
薬理学II 1 30 非常勤講師 病院等における薬剤業務
栄養学 1 30 非常勤講師 病院等における栄養業務
病態と治療総論 1 15 非常勤講師 病院における診療業務
病態と治療I 1 30 非常勤講師 病院における診療業務
病態と治療II 1 30 非常勤講師 病院における診療業務
病態と治療III 1 30 非常勤講師 病院における診療業務
病態と治療IV 1 30 非常勤講師 病院における診療業務
保健医療論 1 15 非常勤講師 病院における診療業務・管理
看護学概論 1 30 専任教員 病院における看護業務・看護管理
共通基本技術I 1 30 専任教員 病院における看護業務・看護管理
共通基本技術II 1 30 専任教員 病院における看護業務・看護管理
共通基本技術III 1 30 専任教員 病院における看護業務・看護管理
日常生活援助技術I 1 30 専任教員 病院における看護業務
日常生活援助技術II 1 30 専任教員 病院における看護業務・看護管理
日常生活援助技術III 1 30 専任教員 病院における看護業務・看護管理
診療に伴う援助技術I 1 30 専任教員 病院における看護業務・看護管理
診療に伴う援助技術II 1 30 専任教員 病院における看護業務・看護管理
診療に伴う援助技術III 1 30 非常勤講師・専任教員 病院における看護業務・診療業務
地域・在宅看護概論I 1 15 専任教員 病院・在宅における看護業務
地域・在宅看護概論II 1 15 専任教員 病院・在宅における看護業務
地域・在宅看護援助論II 1 30 非常勤講師 病院・在宅における看護業務
地域・在宅看護援助論III 1 30 非常勤講師・専任教員 病院・在宅における看護業務・診療業務
地域・在宅看護援助論IV 1 15 非常勤講師・専任教員 病院・在宅における看護業務
成人看護学概論 1 15 専任教員 病院における看護業務・看護管理
成人看護学援助論II 1 30 非常勤講師・専任教員 病院における看護業務
成人看護学援助論III 1 30 非常勤講師・専任教員 病院における看護業務
成人看護学援助論IV 1 30 非常勤講師・専任教員 病院における看護業務・看護管理
成人看護学援助論V 1 30 専任教員 病院における看護業務・看護管理
老年看護学概論 1 15 専任教員 病院における看護業務・看護管理
老年看護学援助論I 1 30 専任教員 病院における看護業務・看護管理
老年看護学援助論II 1 30 非常勤講師・専任教員 病院における看護業務・看護管理
老年看護学援助論III 1 30 専任教員 病院における看護業務・看護管理
母性看護学概論 1 15 専任教員 病院における看護業務
母性看護学援助論I 1 30 専任教員 病院における看護業務
母性看護学援助論II 1 30 専任教員 病院における看護業務・看護管理
母性看護学援助論III 1 30 非常勤講師 病院における看護業務・診療業務
精神看護学援助論I 1 30 非常勤講師 病院における看護業務
精神看護学援助論II 1 30 非常勤講師 病院における看護業務
臨床看護実践 1 30 専任教員 病院における看護業務・看護管理
看護研究 1 15 専任教員 病院における看護業務・看護管理
災害看護・国際看護 1 15 非常勤講師 病院における看護業務・診療業務
医療安全 1 30 非常勤講師 病院における看護業務・診療業務
看護管理 1 15 非常勤講師 病院における看護業務・看護管理
合計 52 1350    

学科成績における客観的な指標の算出方法

履修科目の成績評価を点数化し、全科目の合計点の平均を算出し 100点満点で点数化し、60点未満、60点以上〜70点未満と 10点ごと指標の数値し、各指標の数値の中に該当する学生の人数及び下位1/4に該当する人数・指標の数値を示す。

学則

行事

1学年 2学年 3学年
4月 入学式、新入生オリエンテーション    
健康診断・防災訓練・学生親睦会
5月     各種看護学実習
6月   基礎看護学実習
7月  
8月 夏季休業
9月 学校祭
    各種看護学実習
10月 健康診断
防災訓練
誓いの式   各種看護学実習
11月    
12月 冬季休業
1月 基礎看護学実習 各種看護学実習  
2月   看護師国家試験
3月   卒業式
春季休業

卒業後の資格

  1. 看護師の国家試験受験資格が得られます。
  2. 保健師助産師学校及び養護教諭課程の受験資格が得られます。
  3. 専門士の称号が付与されます。
  4. 大学の編入学試験の受験資格が得られます。

卒業生の状況

看護師国家試験合格状況

令和5年度第113回国家試験の合格率は94.8%(全国93.2%)でした。

進路状況

主な就職先

<国立病院機構の病院>

主な進学先

<助産師学校>

<養護教諭>

令和5年度学校評価の結果について

当校では、教育の質向上、学校運営の改善・強化を目的として学校評価を実施しています。
令和4年度の学校評価の実施結果を掲載いたします。

学校評価の方法

評価は、下記の1〜8までの大項目、84の小項目を評価の視点に基づき、評価しています。

  1. 教育理念・教育目的・教育目標
  2. 教育課程経営
  3. 教授・学習・評価過程
  4. 経営・管理過程
  5. 入学
  6. 卒業・就業・進学
  7. 地域社会・国際交流
  8. 研究

評価結果

課題

  1. 卒後の調査の充実
    ・卒後調査のシステム構築と実施
  2. 選ばれる学校(受験生・入学生の確保)  
    ・NHO施設と合同の高校訪問
    ・指定推薦校の更なる確保
    ・学校説明会の積極的実施・参加
  3. 授業準備や研究時間の確保
    ・業務に集中できる環境や時間の確保

 

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