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独立行政法人国立病院機構 仙台医療センター附属仙台看護助産学校 助産学科

最終更新日 2024年04月10日

目次

修業年限

1年

定員

25名

アドミッションポリシー(入学者受け入れ方針)

  1. 助産師になる明確な動機と強い意志を持ち、真摯に努力し続ける姿勢がある人
  2. 相手を思いやり、良い人間関係が形成できる人
  3. 看護の基本的能力を有し、自己学習能力の高い人
  4. 生命の尊厳に対する感性と倫理観をもち、礼節を重んじ、責任をもった行動ができる人

教育目的

助産に必要な知識・技術・態度を教授し、豊かな人間性と高い倫理観をはぐくみ、国立病院機構および社会に貢献し得る有能な人材を育成する。

ディプロマポリシー(卒業時の到達目標)

  1. 豊かな人間性と高い倫理観を基に母子にやさしい支援ができる能力が身につく。
  2. 女性の健康を支援できる基礎的な能力が身につく。
  3. 科学的根拠に基づき、妊産褥婦および新生児へ安全に助産実践ができる基礎的な能力が身につく。
  4. 保健医療チームにおける助産師の役割を認識し、多職種と協働する能力が身につく。
  5. 専門職業人として助産を深く追求する姿勢が身につく。

カリキュラムポリシー(教育課程編成・実施の方針)

1) 授業科目は「基礎助産学」「助産診断・技術学」「地域母子保健」「助産管理」「助産学実習」の5つで構成します。

  1. 「基礎助産学」は、妊娠から産褥および新生児のケア実践とリプロダクティブヘルス/ライツの向上を目指し、対象を支援する活動である助産の基礎を学びます。助産師の責務を自覚し、高い倫理観の醸成と助産実践の根拠となる知識の修得を目指し、7科目を配置しています。
  2. 「助産診断・技術学」は、助産過程の展開に必要な基礎知識および臨床での応用を包括して考え判断できる実践力を学びます。周産期を中心としたフィジカルアセスメントと支援、保健指導、母乳育児支援、分娩介助技術修得を目指し、11科目を配置しています。
  3. 「地域母子保健」は、多職種と連携・協働し、住民の多様なニーズに対応した母子保健サービスの提供、地域における子育て世代への切れ目のない支援を学びます。保健医療チームとしての助産師の役割を明確にし、子どもが健全に育つための地域保健活動に必要な知識の修得を目指し、2科目を配置しています。
  4. 「助産管理」は、看護管理を基盤とした概論的教育内容と実際の産科棟および助産所における助産業務管理を学びます。法的責務や周産期医療の質と安全の保障、保健医療チームの一員として助産師の役割等、助産管理・助産所運営の基本的な知識の修得を目指し、2科目を配置しています。

2)「助産学実習」は、主に医療現場における妊娠期から産褥新生児期の助産診断をもとにした援助に重点を置いた「助産診断・技術学実習I〜V」、集団指導の企画運営に重点を置いた「助産診断・技術学実習VI」、地域母子保健の実際と産科棟・助産所の管理の実際を学ぶことに重点を置いた「地域母子保健・助産管理実習」の3つからなります。
実習の核となる「助産診断・技術学実習II(分娩介助)」では、対象者に寄り添い信頼関係を築きながら助産過程の展開をもとに対象者に最善な助産ケアを学びます。

カリキュラム

シラバス

実務経験のある教員等における授業科目一覧

授業科目 単位数 時間 職名 実務経験
助産学概論 1 30 24 専任教員 病院における助産・管理業務
6 非常勤講師 病院における看護業務
生殖医療と生命倫理 1 15 8 非常勤講師 病院における助産業務
8 非常勤講師 病院における診療業務
生殖器の機能と形態 1 15 12 非常勤講師 病院における診療業務
4 専任教員 病院における助産業務
乳幼児の成長と発達 1 15 10 非常勤講師 病院における診療業務
6 非常勤講師 病院における助産業務
助産学研究 1 15 12 非常勤講師 病院における助産業務
4 専任教員 病院における助産業務
助産診断・技術学I(助産過程) 1 15 15 専任教員 病院における助産業務
助産診断・技術学II
(ライフサイクル各期の女性の援助)
1 30 12 専任教員 病院における助産業務
8 非常勤講師 病院における助産業務
10 非常勤講師 病院における診療業務
助産診断・技術学III
(妊娠期の援助)
1 30 6 非常勤講師 病院における診療業務
24 専任教員 病院における助産業務
助産診断・技術学IV
(妊娠期の異常と援助)
1 15 6 非常勤講師 病院における診療業務
10 非常勤講師 病院における助産業務
助産診断・技術学V
(分娩期の援助)
1 30 4 非常勤講師 病院における診療業務
16 非常勤講師 病院における助産業務
10 専任教員 病院における助産業務
助産診断・技術学VI(分娩介助) 1 30 10 専任教員 病院における助産業務
助産診断・技術学VII
(分娩期の異常と援助)
1 15 8 非常勤講師 病院における診療業務
8 専任教員 病院における助産業務
助産診断・技術学VIII
(産褥期の援助) 
1 30 20 専任教員 病院における助産業務
6 非常勤講師 病院における助産業務
4 非常勤講師 病院における診療業務
助産診断・技術学IX
(新生児期の援助) 
1 30 12 専任教員 病院における助産業務
6 非常勤講師 病院における助産業務
12 非常勤講師 病院における診療業務
助産診断・技術学X
(教育・指導・相談技術)
1 30 12 非常勤講師 病院における助産業務
18 専任教員 病院における助産業務
助産診断・技術学XI
(検査と治療)
1 15 14 非常勤講師 病院における診療業務
2 非常勤講師 病院における薬剤業務
地域母子保健I
(概論)
1 15 6 非常勤講師 行政における母子保健業務
10 非常勤講師 助産所における助産業務
地域母子保健II
(母子保健活動の実際) 
1 15 2 非常勤講師 行政における母子保健業務
6 非常勤講師 助産所における助産業務
2 非常勤講師 診療所における助産業務
助産管理I(概論) 1 15 12 専任教員 病院における助産・管理業務
助産管理II
(助産業務管理) 
1 15 4 非常勤講師 助産所における助産・管理業務
2 専任教員 病院における助産・管理業務
10 非常勤講師 病院における助産・管理業務
合計 20 420 401    

主な実習施設(実習科目)

実習施設名 実習科目 実習内容または場所
仙台医療センター 助産診断・技術学実習I〜IV、地域母子保健・助産管理実習 産科外来、分娩室、褥室、NICU等
弘前総合医療センター 助産診断・技術学実習II 分娩介助
仙台赤十字病院
わんや産婦人科
とも子助産院 地域母子保健・助産管理実習 助産所の運営・管理の実際
森のおひさま助産院
仙台市各区保健福祉センター 地域母子保健・助産管理実習 地域の母子保健活動の実際

学科成績における客観的な指標の算出方法

履修科目の成績評価を点数化し、全科目の合計点の平均を算出し 100点満点で点数化し、60点未満、60点以上〜70点未満と 10点ごと指標の数値し、各指標の数値の中に該当する学生の人数及び下位1/4に該当する人数・指標の数値を示す。

学則

行事

年間スケジュール
4月 入学式、健康診断、防災訓練、親睦会
5月  
6月 実技試験
7月 定期試験、実習
8月 夏季休業
9月 定期試験、実習、学校祭、新生児蘇生法講習会(Bコース)*1
10月 健康診断、防災訓練、実習
11月 実習
12月 実習、冬季休業
1月 定期試験
2月 助産師国家試験、総合シミュレーション
3月 卒業式

*1 新生児蘇生法講習会(Bコース)

新生児蘇生法講習会(Bコース)を実施してます。
講師はインストラクターの資格を持つ仙台医療センターの医師または助産師です。

新生児蘇生法講習会(Bコース) 新生児蘇生法講習会(Bコース) 新生児蘇生法講習会(Bコース)

卒業後の資格

  1. 助産師の国家試験受験資格が得られます。
  2. 受胎調節実地指導員講習終了の認定が得られます。
  3. 新生児蘇生法(Bコース)修了認定資格が得られます。

卒業生の状況

助産師国家試験合格状況

令和5年度第107回国家試験は全員合格しました。

進路状況

主な就職先

<国立病院機構の病院>

令和4年度学校評価の結果について

当校では、教育の質向上、学校運営の改善・強化を目的として学校評価を実施しています。
令和4年度の学校評価の実施結果を掲載いたします。

学校評価の方法

評価は、下記の1〜8までの大項目、84の小項目を評価の視点に基づき、評価しています。

  1. 教育理念・教育目的・教育目標
  2. 教育課程経営
  3. 教授・学習・評価過程
  4. 経営・管理過程
  5. 入学
  6. 卒業・就業・進学
  7. 地域社会・国際交流
  8. 研究

評価結果

課題

  1. 就職支援・卒後支援
    ・面談を通したNHO及び県内施設就職への動機づけと就職相談への対応
    ・NHO及び県内施設の進路ガイダンスの実施
    ・推薦入学生の確保
    ・卒業生の情報収集(就職施設との連携)
  2. 選ばれる学校(受験生の確保)
    ・看護師養成所、看護大学等への学校訪問
    ・助産学科のPR(学校説明会、看護師養成所へのWEB説明等)
    ・HPの更新
  3. カリキュラム評価の体系化
    ・カリキュラムポリシーの作成

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