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目次

第19回 みちのくウイルス塾(2020年7月23日(木)〜24日(金)開催)

今年も、みちのく塾の季節がやって来ます。この塾も早いもので、今回で19回目の開催です。

講師は例年どおりそうそうたるメンバーが、わかりやすく古典的な話から最先端の話までカバーします。

みなさま、この夏の週末、ウイルス学の夏期講習はいかがでしょうか?

以下は講師紹介と今回の講義の予告です。

第19回みちのくウイルス塾講演予告…聴講のツボ

演題1.京都大学 ウイルス・再生医科学研究所特定助教 古瀬 祐気 先生
「エボラが大流行!そのとき何ができるのか、何をすべきなのか?」

2014年、西アフリカでエボラウイルス病という病気が大流行しました。道端に遺体がころがり、医者がつぎつぎと国外へ逃げ出し、ほとんどのお店も閉まる中、わたしは WHOコンサルタントとして“そこ”にいました。そのときに一体何ができるのか・そして何をすべきなのかを、みなさんと一緒に考えていきたいと思います。

演題2.北海道大学人獣共通感染症リサーチセンター国際疫学部門 助教 梶原 将大 先生
「アフリカでのウイルスハンティング ー出血熱ウイルスから未知のウイルスまでー」

アフリカ南部に位置するザンビア共和国。周辺国ではエボラ出血熱を始めとするウイルス性出血熱が頻発する一方、ザンビアにおけるウイルス研究はほとんど実施されていません。現地駐在の約5年の間に実施したウイルス探索のデータを中心に紹介いたします。

演題3.アステラス製薬(株)研究本部 Principal Investigator,
岐阜大学医学系研究科ファージバイオロジクス研究講座 特任准教授 安藤 弘樹 先生
「The age of phage 〜歴史的背景から人工ファージの創出まで〜」

細菌の天敵ウイルス「バクテリオファージ」はどのように発見され、研究され、応用されてきたのでしょうか。歴史的背景から分子生物学における役割、薬剤耐性細菌感染症治療への応用、合成生物学的手法による人工ファージの創出など、基礎から最新の応用研究までをご紹介します。

演題4.東北大学 農学研究科 植物病理学分野 教授 高橋 英樹 先生
「植物ウイルスからみた宿主 ーウイルスの相互作用 〜ウイルスと植物の共存と攻防〜」

自然生態系に生息する野生植物の中には、明確な病徴を示さないままウイルスに感染しているものが多く存在します。しかし、農業生態系では病原性ウイルスの感染 による病害が発生し、食料生産に甚大な被害を与えています。人類は野生植物の抵抗性遺伝子を栽培品種に導入し、ウイルス病を克服してきましたが、ウイルスはその抵抗性品種に感染できるように変異してきました。演者らが主に研究をしてきたキュウリモザイクウイルス(CMV)と宿主植物の共存と攻防について紹介します。

演題5.川崎医科大学 小児科学講座教授 中野貴司 先生
「ウイルス病制御への道〜ポリオ」

一部地域に残る野生株ウイルスと弱毒生ワクチン株の病原性復帰によるcVDPVの世界的増加は、ポリオ根絶の障壁になっています。また、COVID-19と同様に不顕性感染が多いポリオでは、サーベイランスが困難です。アジアやアフリカでの実体験を紹介し、ポリオ対策を考察してみたいと思います。

演題6.筑波大学 生命環境系糸状菌相互応答講座助教 浦山 俊一 先生
「環境ウイルス生態学 ー自然界の生物に潜むウイルスのはなしー」

ありとあらゆる真核生物の中から RNAウイルスが見出されるようになり、ウイルスの役割に関する新たな理解の形成が必要になってきています。本講演ではこのようなRNAウイルスが見つかってきた経緯や、その機能に関する知見を紹介します。

ご注意

恒例の初日終了後のフリーディスカッションと意見交換会は、時節柄今回は自粛させていただきます。
飛び入り参加も可能ですが、可能であれば事前登録をお願いします。これは場合によっては直前に開催がキャンセルされる可能性もあり、その際迅速に連絡できるようにするためです。ご協力をお願いします。

連絡先:仙台医療センター・ウイルスセンター

Tel & Fax: 022 - 293 - 1173  E-mail: 113-vrs.center@mail.hosp.go.jp

〒983-8520 宮城県仙台市宮城野区宮城野二丁目11番12号
独立行政法人国立病院機構仙台医療センター内
直通電話:022-293-1173  ファックス:022-293-1173   電子メール:113-vrs.center@mail.hosp.go.jp