わいらす 国立病院機構仙台医療センター ウイルスセンターホームページ

ウイルスセンタートップ >> みちのくウイルス塾トップ>>第17回みちのくウイルス塾

医療関係者の方々へ ウイルス分離・抗体検査依頼について ウイルス分離および抗原検出情報 地域レベルのパンデミック・プランニング 夏の学校 みちのくウイルス塾
    バリフード® バリフロー®  

目次

第17回 みちのくウイルス塾(2018年7月14日(土)〜15日(日)開催)

今年も、みちのく塾の季節がやって来ます。この塾も早いもので、今回で17回目の開催です。

講師は例年どおりそうそうたるメンバーが、わかりやすく古典的な話から最先端の話までカバーします。

みなさま、この夏の週末、ウイルス学の夏期講習はいかがでしょうか?

以下は講師紹介と今回の講義の予告です。

第17回みちのくウイルス塾講演予告…聴講のツボ

演題1.国立保健医療科学院生活環境研究部水管理研究領域主任研究官 三浦 尚之 先生
「ノロウイルスの水環境中動態:ヒトからカキへ」

工学的視点から攻めるウイルス研究です。感染者が排出したノロウイルスの、下水からの検出濃度、遺伝子型の変動、下水処理プロセスでの除去、河川や海水中での存在状況、カキに蓄積されるメカニズム等、ノロウイルスの世界を幅の広くお話ししてくださいます。

演題2.東北大学大学院医学科微生物学分野准教授 斉藤 繭子 先生
「フィールド分子疫学で知るノロウイルス」

のたまわく”フィールド分子疫学で「知る」、「探る」、「暴く」、「わかる」“ ノロウイルスのお話だそうです。 「三浦先生が日本の現状を話してくださると思うので、私の方では、海外ではという流れでペルーやフィリピンでわかった 無症候性感染や家族内感染について話しをしてみたい」と、先生は意欲的におっしゃっています。

演題3.東京大学大学院農学生命科学研究科獣医微生物学教授 堀本 泰介 先生
「D型インフルエンザ」

これまで、みちのく塾ではC型インフルエンザまでの講義はしてきました。 最近、わかってきてインフルエンザウイルスの仲間入りをしたウイルスがあります。それがD型インフルエンザウイルスです。米国で報告があって以来、世界中で、主に牛や豚で見つかっています。もちろん、日本にもいました。その日本での研究の最先端を走るのが先生の教室です。 現在のところ獣医学の領域ですが、ヒトとのかかわりはないのでしょうか? そこらへんを先生にお訊きしてみるのもいいのでは?

演題4.前東北大学大学院動物微生物学教授 磯貝 恵美子 先生
「生体防御の必殺技…抗菌ペプチド」

病原性微生物の感染に対する自然免疫の一つとして、細菌、植物、無脊椎動物、脊椎動物すべてが持っている抗菌ペプチド(AMP)という物質があります。立体構造に大きく依存するその活性は、先手必勝の防御システムとして機能し、細菌を即死させ、ウイルスや真菌にも効果を示すそうです。免疫系の活性化させ微生物の排除や炎症を抑制にも働きますが、それどころか抗がん効果もあるそうです。今、注目の薬剤候補のお話です。

演題5.山形県衛生研究所長 水田 克巳 先生
 「Yamagata, Japanからウイルス感染症対策への貢献を目指して」

昨年の演者の小林先生のエンテロウイルス71(EV-71)の基礎研究のお仕事でも、先生の分離したウイ ルスが大活躍でした。今回、はそのEV-71の山形での疫学研究、そしてまだ世界で報告のない、パレコウイルス3型 による流行性筋痛症・筋炎の流行を見つけた話をしてくれるそうです。 …みちのくの地にしっかりと根を張りウイルス の疫学研究に邁進する先生の、まさにAct locally, think globally を体現しているお話です。

演題6.東京理科大学理学部第一部教養学科教授 武村 政春 先生
「巨大ウイルスとは何者か」

21世紀に入り、ウイルスのそれまでの一般的概念をはるかに超えた大きさの粒子そしてゲノムサイズを持つ「巨大ウイルス」が、世界中で見つかっています。それらについては、「生物と非生物の境界に位置するのでは?」と考える理由があります。はたしてそれらの私たち生物との関わりは? 先生の教室が分離した新種ウイルスの話も含め、最新の知見を紹介してくださるそうです。

(文責:仙台医療センター・ウイルスセンター 西村秀一)

ご注意

本年度のみちのくウイルス塾の会場は、都合により例年と会場が異なります。同じ病院内ですが、正面に向かって右端にあるメディカルトレーニングセンターという建物の2階です。お間違え無いようお願いいたします。

なお、宿泊は例年通り、ウイルスセンターの入っている建物(地域研修センター)4階の宿泊施設です。
こちらについては、会場でご案内いたします。

ご参加・宿泊場所についてのご案内

ウイルスについて知りたい方はどなたでも参加できます。大学院生、大学生、医療関係者はもちろん、高校生、予備校生や一般の方のご来聴も歓迎です。
講師にはできるだけ分かりやすい話をお願いしてあります。
飛び入り参加も可能です。

宿泊場所が必要な場合は、仙台医療センター地域研修センター内の宿泊施設が利用可能です(無料、先着順)。ただし、相部屋となります。

お問い合わせや宿泊施設の利用希望は、下記までどうぞ。

連絡先:仙台医療センター・ウイルスセンター 西村秀一

Tel & Fax: 022 - 293 - 1173  E-mail: 113-vrs.center@mail.hosp.go.jp

〒983-8520 宮城県仙台市宮城野区宮城野二丁目11番12号
独立行政法人国立病院機構仙台医療センター内
直通電話:022-293-1173  ファックス:022-293-1173   電子メール:113-vrs.center@mail.hosp.go.jp