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目次

第13回 みちのくウイルス塾(2014年7月20日(日)開催)

今年も、みちのく塾の季節がやって来ます。この塾も早いもので、今年で13回目です。

講師は例年どおりそうそうたるメンバーが、わかりやすく古典的な話から最先端の話まで、カバーします。

みなさま、この夏の週末、ウイルス学の夏期講習はいかがでしょうか?

以下は講師紹介と今回の講義の予告です。

第13回みちのくウイルス塾 聴講のツボ

ウイルスの、研究と臨床への応用

岩手医科大学医学部産婦人科 利部 正裕 先生
「ヘルペスウイルスを使ったガン治療の試み」

ウイルスを使ってガンをやっつけられないか」、ウイルスを勉強したことのある人なら一度は夢見ることを、実際に試みている人たちがいます。実際にはそう簡単ではありませんが、東北地方で唯一、その夢の実現に向けてひとつひとつ段階を踏んでお仕事を続けておられるのが、岩手の利部先生たちのグループです。乞うご期待!

埼玉医科大学ゲノム医学研究センター遺伝子治療部門  三谷 幸之介 先生
「iPS細胞研究のためのウイルス、ウイルス研究のためのiPS細胞」

私たちにとって、言葉として知っていても実際にはよく知らないことの多いiPS細胞について、その原理と臨床応用可能性にはじまり、さらに三谷先生ご自身のアデノベクターを使ったiPS細胞の遺伝子操作と、それがウイルス学研究にどのように役に立つか、素人にはわかりにくい内容を、噛み砕いて話してくださいます。

社会と子どもたちの未来を守る

国立感染症研究所感染病理部 長谷川 秀樹 先生
「次世代ワクチンとしての経鼻インフルエンザワクチン」

4年ぶりの登壇です。前回はA(H1N1)09新型インフルエンザの病理像の話をしていただきました。その折、次はぜひ感染研病理部が長年テーマとしてきた鼻粘膜ワクチンの開発の話をお願いしており、今回それが実現しました。不活化ワクチンの皮下接種による現行ワクチンの効果の限界を超える、次世代ワクチンの呼び声高いワクチンのお話です。

理化学研究所新興・再興感染症研究ネットワーク推進センター  加藤 茂孝 先生
「2012-13年の風疹流行の教訓―CRS根絶の哲学を!」

CRSとはCongenital Rubella Syndrome (先天性風疹症候群)の略語で、妊娠初期の妊婦が風疹に感染した場合に、胎児に起きる病気です。昨年夏にわが国で風疹の大きな流行がありましたが、そうした大流行の裏でCRSの悲劇は起きます。でもこれはワクチンで防げる病気です。感染研、CDC、理研という長いキャリアで一貫してこの問題に取り組んできた加藤先生のお話に、耳を傾けましょう。

長崎大大学院医歯薬学総合研究科感染免疫学講座分子疫学分野  中込 治 先生
「ロタウイルスの分子疫学―私はこう考える」

ロタウイルスは、毎年世界中で多くの小児がかかる下痢症のウイルスです。とくに発展途上国では、これによって多くの子どもたちの命が失われています。その制御にとってこのウイルスの地理的、時間的な流行の詳細な把握が大切であり、先生はそれを長年研究テーマにしてこられました。日本でロタウイルスといえば中込先生です。ワクチンの話もからめて、わかりやすく話して下さることと思います。

(以上、文責 西村)

 ウイルスについて知りたい方はどなたでも参加できます。 大学院生、大学生、医療関係者はもちろん、高校生、予備校生や一般の方のご来聴も歓迎です。講師にはできるだけ分かりやすい話をお願いしてあります。飛び入り参加も可能です。

宿泊場所が必要な場合は、仙台医療センター地域研修センター内の宿泊施設が利用可能です(無料、先着順)。ただし、相部屋となります。

お問い合わせや宿泊施設の利用希望は、下記までどうぞ。

連絡先:仙台医療センター・ウイルスセンター 西村秀一

Tel & Fax: 022 - 293 - 1173  E-mail: 113-vrs.center@mail.hosp.go.jp

〒983-8520 宮城県仙台市宮城野区宮城野二丁目11番12号
独立行政法人国立病院機構仙台医療センター内
直通電話:022-293-1173  ファックス:022-293-1173   電子メール:113-vrs.center@mail.hosp.go.jp