ウイルスセンタートップ >> みちのくウイルス塾トップ>>第12回みちのくウイルス塾
今年も、みちのく塾の季節がやって来ます。この塾も早いもので、今年で12回目です。
講師は例年どおりそうそうたるメンバーが、わかりやすく古典的な話から最先端の話まで、カバーします。
みなさま、この夏の週末、ウイルス学の夏期講習はいかがでしょうか?
以下は講師紹介と今回の講義の予告です。
欧米のBSL4の研究施設で宇宙服のような防御服を着て危険なインフルエンザやエボラウイルスの基礎的な仕事をしているかと思えば、アフリカで野生動物を捕まえてウイルスハンティングをやっているといった幅広い研究をなさっている先生です。今回は、私たちになじみの薄いエボラウイルス研究の話をしていただきます。
みちのく塾ではおなじみの先生で、今回は今話題の日本で新たに見つかった、マダニを介して感染するウイルス感染症である重症熱性血小板減少症候群(SFTS)のお話です。先生の研究室がこの感染症の日本における研究の中心で、そこのトップとしてテレビにもよく引っ張り出されていますので、皆さんお馴染みの顔かも。
国立仙台病院(現国立病院機構仙台医療センター)で臨床ウイルス学研究の第一歩を踏み出され、米国で活躍後母校の長崎大学で働いておられる先生です。ウイルス学者、医学教育者、小児科医の3つの立場をこなし、とくに母子感染の分野で指導的立場にある先生で、ウイルスのいろんな側面を話してくれるはずです。
みちのくウイルス学のルーツのおひとりで、ウイルス学の揺籃期、東北にあって日本のウイルス学を力強く牽引なさった先生です。センダイウイルスで、のちに多くのウイルス研究が後を追うことになる重要な発見をなさり、ウイルス学の世界で先生のお名前を知らない人はモグリと言っても良いくらいです。今回の講演では、若き日にバリバリ仕事をなさっていたころの逸話など、貴重なお話が聞けるかもしれません。
電子顕微鏡を駆使して説得力ある仕事を完結させることのできる技術と見識を持った、日本のウイルス学会ではもはや稀少人種、貴重な人材です。ご専門はインフルエンザウイルスで、きっと感動ものの電子顕微鏡写真を見せてくれるはずです。
ユニークな仮説を立て、その証明するため表面反射干渉顕微鏡という耳慣れない光学顕微鏡を使う、面白い実験系を組んでいらっしゃる先生です。「こんな見方もあるんだ!」…結構、ユーモラスなウイルスに純粋に驚いてみてください。
数年前は当塾の聴講生でした。先生は、インフルエンザウイルスのM1蛋白の感染細胞内での働きを、細胞とウイルス蛋白の相互作用という視点で研究しています。共焦点レーザ走査型顕微鏡という特殊な顕微鏡を用いて、生きた細胞の中でのウイルス蛋白の動きを視覚的に追っていきます。
それでは皆さん、みちのくウイルス塾でお待ちしております。 (文責 西村)
ウイルスについて知りたい方はどなたでも参加できます。 大学院生、大学生、医療関係者はもちろん、高校生、予備校生や一般の方のご来聴も歓迎です。講師にはできるだけ分かりやすい話をお願いしてあります。飛び入り参加も可能です。
宿泊場所が必要な場合は、仙台医療センター地域研修センター内の宿泊施設が利用可能です(無料、先着順)。ただし、相部屋となります。
お問い合わせや宿泊施設の利用希望は、下記までどうぞ。
連絡先:仙台医療センター・ウイルスセンター 西村秀一
Tel & Fax: 022 - 293 - 1173 E-mail: 113-vrs.center@mail.hosp.go.jp
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