ウイルスセンタートップ >> みちのくウイルス塾トップ>>第11回みちのくウイルス塾
今年も、みちのく塾の季節がやって来ます。この塾も早いもので、今年で11回目です。
講師は例年どおりそうそうたるメンバーが、わかりやすく古典的な話から最先端の話まで、カバーします。
みなさま、この夏の週末、ウイルス学の夏期講習はいかがでしょうか?
以下は講師紹介と今回の講義の予告です。
ある町の小学校をフィールドに、地道にインフルエンザの疫学調査を続けている先生です。調査自体が対象の小学生の学習や危機管理に役立つことを願って、暖かな目で学校の現場にとけこみ、地域や学校との強い信頼関係に基づいて驚くべき詳細な疫学を展開なさっており、そのお話です。
宮沢先生はレトロウイルスの研究者で、今回は、宿主のゲノムにあるウイルス由来の配列の話とその動物進化への関わりなど、進化ウイルス学という魅力的な分野についてのお話しです。
先生はまた、カニクイザルでは病気を起こさずニホンザルに致死的なウイルスの同定にかかわられており、そのお話しもしてくださいます。
西村先生は、次の竹内先生のお話を理解する上で必要なインフルエンザウイルスの細胞での増殖に必要なポイントについて、簡単な解説を行います。
地元仙台から、当塾初登場の先生です。インフルエンザウイルスの感染に必須な、ウイルス粒子内の酸性化のためにウイルス自体が持っているイオンチャンネルの動きを、私たちが聞いたこともないような特殊な計測法を駆使して研究なさっています。「ウイルスってこんなに精巧にできているんだ!」と驚くこと請け合いです。
これまで当塾では人に害を及ぼすウイルスの話がほとんどでしたが、今回の試みとしてウイルスを人に役立てる話を選んでみました。次の2つがそれです。
鈴木先生は石巻のご出身で、ご専門のマイコウイルスの話をしてくださいます。
このウイルスはカビ菌類に感染するウイルスです。このウイルスを利用して植物に対する病原性を持つ菌を制御する試みについて、お話ししていただきます。
昨年、アデノ随伴ウイルス(AAV)を用いた血友病治療が米国のグループから報告されました。こうした難病治療に光明が見えそうな、この種の先進的遺伝子治療法の開発に日本で取り組んでおられるのが、水上先生です。
先生には、AAVが何かも理解していない私たちに対して、かみ砕いたわかりやすいお話をお願いしています。
鈴木先生は、国立感染症研究所で長年ウイルス性肝炎のお仕事をなさってきた方です。
肝炎ウイルスの話は、長いみちのく塾の歴史の中でこれまで一度もなく、聴講希望リクエストの多い分野でした。そこで、今回先生にこの複雑なウイルスとそれらが引き起こす肝炎という病気について、幅広くお話ししていただくことになりました。
塾のしめくくりに、全講義の総括、無線の端末を持ち込んだ双方向的クイズをしてくださいます。みなさんと一緒に講義を聞きながら、講義の内容をもとに問題をつくるという離れ業をやってくれます。高得点者には賞品もありますので、みなさん、講義をよく聞きましょう。
それでは皆さん、みちのくウイルス塾でお待ちしております。 (文責 西村)
ウイルスについて知りたい方はどなたでも参加できます。 大学院生、大学生、医療関係者はもちろん、高校生、予備校生や一般の方のご来聴も歓迎です。講師にはできるだけ分かりやすい話をお願いしてあります。飛び入り参加も可能です。
宿泊場所が必要な場合は、仙台医療センター地域研修センター内の宿泊施設が利用可能です(無料、先着順)。ただし、相部屋となります。
お問い合わせや宿泊施設の利用希望は、下記までどうぞ。
連絡先:仙台医療センター・ウイルスセンター 西村秀一
Tel & Fax: 022 - 293 - 1173 E-mail: 113-vrs.center@mail.hosp.go.jp
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