ウイルスセンタートップ >> みちのくウイルス塾トップ>>第9回みちのくウイルス塾
当塾は、今年で9回目になります。毎回もウイルス研究の各分野で選りすぐりの講師陣が、とにかく「わかりやすい」講義をめざしてお話ししてくれます。こうした機会は、日本でもここ仙台でしかありませんので、皆さん大いに利用しましょう。
昨年から今年にかけ、新(亜)型のインフルエンザが出現し、世界的大流行を引き起こし、インフルエンザに対する関心の高まりがありましたが、今回はその総括にかかわる内容と、それ以外の話題を集めてみましたが、いかがでしょうか?
以下は講師紹介と今回の講義の予告です。
今年の春まで厚生労働省の新型インフルエンザ対策推進本部で医療提供体制を担当していた先生です。 フリーライターとして世界の貧困と紛争をテーマに取材を重ねた経歴を持ち、厚生労働省に行く前は長野県の病院で感染症診療と院内感染対策に従事していた現場に詳しい先生です。
今回は、とくに先生が取り組まれているエイズについてお話をいただきますが、昨年の新型インフルエンザ対策について行政の視点からの振り返りも盛り込んでいただける予定です。
昨年、講師としてニワトリでの鳥インフルエンザの解析と感染制御のお話をしてもらった先生です。 かつて動物衛生研究所の獣医師として働いておられた先生であり、この春から宮崎県で大流行して大問題となっている口蹄疫にも詳しい先生です。そのため、今回は口蹄疫のお話をお願いしています。 東北地方で口蹄疫について彼のような専門家から話が聞ける機会は、ほとんどないと思います。どうか、お聞き逃しなく。
プリオンという変わった病原体が原因となる狂牛病(BSE)は、 昨年の新型インフルエンザや今年の口蹄疫の騒動で、世間の注目を集めることは少なくなりまし たが、重要な問題であることには変わりありません。 北本先生はプリオンの世界的な研究者で、 ウイルスとはちょっと毛色のちがう面白いお話をしてくれます。 今回は2年ぶりの登場で、 その間の研究の進み具合も含め、常連さんにとっては楽しみなところです。
感染症の病理学を得意とする先生で、今度のインフルエンザでは本邦で経験した死亡例を複数例剖検し、種々の病理学的解析を加え、その結果を論文にしておられます。 新しい鼻腔粘膜ワクチンの開発にも携わっており、成果を着々と上げておられ、そちらの話もいずれお聞きしたいのですが、今回は、今度の新型インフルエンザの病理像の話を中心にお願いしております。
先生は新潟大学で学ぶ大学院生で、来年からはいよいよ就職してプロのウイルス学者としての活躍が期待される先生です。 大学院では、おもに市中で流行しているインフルエンザの抗インフルエンザ薬耐性のお仕事をしておられましたが、今回はその集大成とも言えるべきお仕事+αを話していただくことになっています。
旭川医大出身でヘルペスウイルスやサイトメガロウイルスの研究を得意とする先生で、3年前はウイルス性の先天性難聴の話をしていただきましたが、最近、新たなプロジェクトを開始なさっており、たくさんの成果を上げておられる先生です。 カバーする分野が大きく拡大している注目の先生で、今回は、そちらの話をしていただきます。
錫谷先生と同窓で、もともとは小児科医ですが、錫谷先生同様ヘルペスウイルス感染症を得意としていた先生ですが、国立感染症研究所に移ってからはエキゾチックな出血熱ウイルスを研究領域にしています。この領域で研究する日本で数少ない研究者であり、いつも世界中を飛び回っています。出血熱の流行現場、出血熱の研究現場の話をしてくれるそうです。
塾のしめくくりに、全講義の総括、無線の端末を持ち込んだ双方向的クイズをしてくださいます。みなさんと一緒に講義を聞きながら、講義の内容をもとに問題をつくるという離れ業をやってくれます。高得点者には賞品もありますので、みなさん、講義をよく聞きましょう。
それでは皆さん、みちのくウイルス塾でお待ちしております。 (文責 西村)
ウイルスについて知りたい方はどなたでも参加できます。
大学院生、大学生、医療関係者はもちろん、高校生、予備校生や一般の方のご来聴も歓迎です。講師にはできるだけ分かりやすい話をお願いしてあります。飛び入り参加も可能です。
宿泊場所が必要な場合は、仙台医療センター地域研修センター内の宿泊施設が利用可能です(無料、先着順)。ただし、相部屋となります。
お問い合わせや宿泊施設の利用希望は、下記までどうぞ。
連絡先:仙台医療センター・ウイルスセンター 西村秀一
Tel & Fax: 022 - 293 - 1173 E-mail: 113-vrs.center@mail.hosp.go.jp
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