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第6回 みちのくウイルス塾(2007年7月14,15日開催)
今年もまた『みちのくウイルス塾』の季節がやってきました。
この会は、大学生、大学院生、研修医、高校生、地域の医療関係者、一般の方などに、ひろくウイルスのことを知ってもらおうと毎年夏に仙台で開いている講演会で、ウイルス研究の各分野で選りすぐりの講師陣がひとところに集まり、とにかく「わかりやすい」講義をめざしてお話をしてくれるというものです。
こうした講演会は、日本ではこの時期、仙台にしかありません。ウイルスを知りたい人は、どなたでも無料で参加できます。去年は延べ約80人の参加がありました。また、遠方からいらっしゃる学生さんたちには無料で宿泊の提供もあります。ウイルスあるいは科学や科学の応用、医学に興味を持っているみなさん、こうした絶好の機会を逃さず、ぜひのぞきに来てみてください。

- 場所 独立行政法人国立病院機構仙台医療センター 管理棟3階大会議室
〒983-8520 仙台市宮城野区宮城野2丁目8-8(JR仙石線、「宮城野原駅」下車徒歩1分)
- 日程 平成19年7月14日(土)・15日(日)
- 参加費 無料。どなたでも自由にご参加いただけます。
- 宿泊 学生の希望者は無料。 先着順(仙台市内ビジネスホテルを予定)
- 連絡先 仙台医療センター・ウイルスセンター 西村秀一
Tel & Fax: 022-293-1173 Email: 113-vrs.center@mail.hosp.go.jp
プログラム
7月14日(土曜)
午後1時より
開会のあいさつ
独立行政法人国立病院機構仙台医療センター副院長 和田 裕一 先生
講演
- 「ウイルス学のすすめ」
獨協医科大学医学部微生物学講座教授 増田 道明 先生
- 「フィリピンにおけるウイルス感染症:我々は今、何ができるか?」
東北大学医学系研究科微生物学分野教授 押谷 仁 先生
- 「昆虫媒介性ウイルス感染症: 世界と日本」
国立感染症研究所ウイルス1部昆虫媒介性ウイルス室長 高崎 智彦 先生
- 「プリオン2007」
東北大学神経科学講座病態神経学分野
プリオン蛋白研究部門CJD早期診断・治療開発分野教授 北本 哲之 先生
- 「ウイルス性出血熱:バイオセーフティレベル4(BSL4)病原体と封じ込めレベル4(P4)研究所での仕事を語る」
国立感染症研究所ウイルス1部外来性ウイルス室主任研究官 西條
政幸 先生
懇親会ならびにフリーディスカッション

第6回みちのくウイルス塾懇親会の様子
7月15日(日曜) 午前9時より
講演
- 「小児のノロウイルス感染症について」
山形大学医学部発達生体防御学講座感染症分野 松嵜 葉子 先生
- 「ノロウイルスによる水環境汚染とその対策」
東北大学大学院工学研究科土木工学専攻教授 大村 達夫 先生
- 「レトロウイルスと細胞の同化について」
京都大学ウイルス研究所付属新興ウイルス感染研究センター准教授 鈴木 陽一 先生
- 「ウイルス表面膜たんぱく質と発癌」
九州大学生体防御医学研究所附属感染防御研究センター助教 前田 直良 先生
- 「聴覚障害をきたすウイルス疾患のはなし」
福島県立医科大学医学部微生物学講座教授 錫谷 達夫 先生
- 講師にはできるだけ分かりやすい話をお願いしてあります。ウイルスを知りたい人はどなたでも参加できます。
大学生、大学院生、研修医、高校生、予備校生、地域の医療関係者、一般の方もぜひご来場ください。
- ホテル宿泊(学生さんの費用は主催者持ちです:ただしツインの相部屋になることもあります)を希望される方は、お早めにご連絡ください。 e-mail:
113-vrs.center@mail.hosp.go.jp あるいはFax:
022-293-1173
- ご注意:会場の構造上、例年冷房が効き過ぎの傾向があります。寒くない服装をご準備の上お越しください。
講師紹介と講義の予告
- 増田道明先生
第1回からきてくださっている先生で、今年は『ウイルス学のすすめ』といった導入部を引き受けてくださり、その中で、新たな試みとして、無線の端末を持ち込んでクイズやアンケートをやるといった双方向的な講義や、講演の後にミニテストをやるとかのアイデアもあり、楽しみです。
- 押谷仁先生
WHOで長い間感染症対策の仕事をされていた先生で、今回は、フィリピンでのお仕事の話をしてくれるそうです。自分も国際協力で働きたい人、国際感染症に興味がある人は、ぜひ直接お話ししてみてください。
- 高崎智彦先生
日本脳炎、デング熱、ウェストナイル熱といった蚊が媒介するウイルス感染症の専門家です。今回初登場です。これから地球温暖化そしてますます海外との頻繁な往来など、こうした感染症が私たちにとっても身近な存在になるかもしれません。
- 北本哲之先生
狂牛病(BSE)問題でご存知、プリオンという病原体の専門家で、国の委員も歴任され、面白いお話をしてくれる、とにかくユニークな先生です。懇親会でいっしょにお酒を飲むのも楽しみな先生です。
- 西條政幸先生
みちのく塾2回目の登場で、今回はウイルス性出血熱というエキゾチックなウイルス感染症の話と、皆さんが知らない最高封じ込めレベルの実験室での仕事について話してくれるそうです。
- 松嵜葉子先生
もともとは小児科医で、C型インフルエンザなど呼吸器系ウイルスが得意な先生ですが、ノロウイルスの流行時に、小児の感染病態を詳しく調べられており、昨冬ノロが大流行したこともあって、今回トピックとして話を聞こうとお呼びしました。
- 大村達夫先生
ウイルスは、医学や農学だけの問題ではありません。大村先生は、工学
部の先生ですが、以前から水環境中のノロウイルスにご興味を持たれており、生活排水
等の中のノロウイルスの生態とその制御といった実用的なウイルス学を展開されており
ます。松嵜先生とともに、みなさんにとって興味深いお話になると思います。
- 鈴木陽一先生;前田直義先生
この塾の生みの親で、いつも京都から駆けつけてきてくれる小柳先生の弟子で、今回小柳先生の推薦で初登場をお願いした、おふたりともアメリカからかえって来たばかり新進気鋭の先生方です。鈴木先生はウイルス遺伝子の組み込み、前田先生は、ヒツジの肺癌ウイルスによる肺癌についての分子生物学的解析のお話です。
テーマだけ聞くと、難しそうなお話のように思えるかもしれませんが、新たな聴衆に、なるべく
わかりやすく話していただけるようお願いしております。ウイルス学の最先端の難しい話
に浸ってアカデミックなウイルス学の雰囲気を味わうのも悪くありません。
どしどし、素人の質問をしましょう。
- 錫谷達夫先生
聴覚障害を起こすウイルスって、どんなウイルスでしょう? みなさん
が、今それに感染して、聴覚障害になるという話ではありません。ウイルスそんなに
特別に恐ろしいウイルスではないはずです。感染のタイミングによっては、普通に見られ
るウイルスも、聴覚障害といった悪さをするというお話で、今、ホットな話題です。
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