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放射線治療

概要

当院放射線科では、高精度放射線治療(定位放射線治療、強度変調放射線治療)が実施可能な装置を備えています。またその装置を充分に使いこなせるスタッフ(放射線治療専門医、医学物理士、放射線治療専門技師、看護師)が常勤しています。

治療機器はVarian社製リニアック(放射線治療用直線加速器)のTruebeam STxとClinaciXの2台を、疾患の種類や病変の部位、大きさ、照射技術などによって使い分けて治療を行っています。また、当院では治療の全例において画像誘導放射線治療を行っており、画像の取得方法も症例に適した撮影方法を選び、必要であれば固定具の作成も行うことで、高い精度の位置合わせと照射ができるように努めています。

Truebeam STx

Truebeam STx

Truebeam STxは様々な部位に対応することができる放射線治療装置です。当院ではこのリニアックを用いて、高精度治療である「強度変調放射線治療(Intensity-modulated radiation therapy : IMRT)」を行い、病変部に合わせた複雑な線量分布の形を作ることができます。これにより病変部への放射線の集中性を高めて正常組織へのダメージと副作用を最小限に抑え、患者さんの治療後の生活の質(Quality of Life)の向上に大きく寄与します。近年ではこのIMRTをより高速で行う回転型強度放射線治療(Volumetric-modulated radiation therapy : VMAT)が登場して、当院でもこのVMATを行うことで一か所につきおよそ10分程度の治療時間で行うことができます。

また、高精度治療のひとつである「定位放射線治療(Stereotactic radiation therapy)」も行っており、病変にピンポイントで照射することで、こちらも正常組織・臓器のダメージが少なく副作用が少ない治療が行えます。

Truebeam STxは通常のリニアックと比較して非常に細かいビーム形成の遮蔽物(マルチリーフコリメータ)を備えており、優れた線量分布を作成することが可能となっています。また、本機は「画像誘導放射線治療(Image-guided radiotherapy)」が可能であり、機器本体のサイドに取り付けられている画像取得装置により毎回の治療前に画像を取得することで、傾きを含めた精細な位置合わせを実現します。

最大照射野は40 cm × 22 cmとなっており、4MV、6MV、10MV、6MV FFF、10MV FFFの複数のエネルギーのX線を使用することができます。

Clinac iX

Clinac iX

Clinac iXは全身の様々な治療部位に対応できる高い汎用性を備えており、上記のTruebeam STxではカバーすることが困難な大きな病変に対しても照射を行うことができます。当院では全身照射も行っており、本機を使用して全身照射を行っております。また、Truebeam STxと同様に画像誘導放射線治療を行うことが可能であり、精度の高い位置合わせが可能です。

最大照射野は40 cm × 40 cmとなっており、4MV、10MVの2種類のエネルギーのX線と6MeV、9MeV、12MeV、15MeV、18MeVの5種類のエネルギーの電子線を使用して、 浅い病変から深部病変、小さな病変から大きな病変まで幅広い疾患に対応できます。


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