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CT撮影

概要

CT(Computed Tomography)装置はエックス線を発生するエックス線管球とエックス線の量を測定する検出器が向かい合うように設置されています。エックス線を人体に回転させながら照射し、透過してきたエックス線を検出器で収集します。このデータをコンピューターで計算し画像化することによって、身体の内部構造を色々な方向から観察することができます。また3次元画像や血流画像を得ることもできます。

装置紹介

当院では診断用に3台のCT装置が稼働しており、1日平均約120件の検査を実施しています。

装置名 メーカー 列数
SOMATOM Definition Flash シーメンス  64列2管球2検出器
IQon Spectral CT フィリップス 64列2層式検出器
Revolution Maxima GE 64列

SOMATOM Definition Flash

SOMATOM Definition Flashは、X線管と検出器を2対搭載した装置で、従来のCT装置と比較して撮影スピードが速く、適切な線量で高速撮影が可能です。

特に心臓CTでは、心臓全体の画像を約0.25秒(心臓が1心拍に要する時間の1/4程度)で取得することも可能であり、これまで入院して診断しなければなかった狭心症や心筋梗塞の検査を外来で受けることも選択の一つとなりました。

また、2つの管球から同時に異なるエネルギーでX線を照射するDual Energy撮影が可能で、1回のスキャンで異なる情報を有する2組の撮影データを同時に取得し、そのデータを解析することで、血管のみを描出できるほか尿管結石の組成解析も行うことができ、診断に役立てられています。

IQon Spectral CT

IQon Spectral CTは、検出器が2層構造になっており、撮影方法は従来と変わらずに、常にDual Energyの画像解析を行うことが出来ます。

この技術により、今まで腎臓機能が悪く、造影CT検査に制限があった方にも腎臓への負担を従来よりも抑えた造影CT検査が行えるようになりました。

また、O-MAR(Orthopedic Metal Artifact Reduction)という整形インプラントなどの金属アーチファクトを除去する画像処理が可能で、人工骨頭などのアーチファクトを補正して読影ができるようになりました。

IQon Spectral CT によるLung PBV(肺野領域における血流イメージング)

Revolution Maxima

Revolution Maximaは、逐次近似再構成(ASiR-V)を搭載しており、これにより被ばく線量を低減した検査を行っております。

天井面にはAI搭載カメラが設置されており、寝台上の患者様の位置情報を認識することができます。

金属アーチファクトの低減を行うSmart MARという機能も搭載されおり、インプラントやクリップ、プレート等の金属周辺のアーチファクトを低減し、診断能が高い画像の提供が可能となりました。

Smart MAR(左:Smart MAR off 右:Smart MAR on)

その他にも目の水晶体等、放射線被ばくの影響を受けやすい臓器に対しては、正面方向からの直接被ばくを最大40%低減するODM(Organ Dose Modulation)という機能も搭載されています。

当院は、これらのCT装置3台体制で、各々のCTの機能を最大限に生かして適切な造影剤の使用と放射線被ばくを最小限にしながら良好な画像が得られるよう工夫し、安全で質の高い医療を提供出来るように日々努力しております。

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