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泌尿器科

特色

泌尿器科では、超高齢者まで男女を問わず全ての年齢層を対象としております。腎臓・膀胱・尿道・前立腺・精巣・副腎のほとんどの病気、特に手術を必要とする病気を扱っており、非常に多岐にわたっています。死に至る癌や感染症から、生活の質を脅かす排尿障害や性機能障害など多様で、わが国が迎えつつある高齢化社会では、その診療の重要性が更に高まっています。

当院は各科専門医が充実しており、多くの併存症をもつ高齢患者にも、より安全な医療が提供できる環境であると考えております。特に、正確な初期診断からの適切な治療が大切であり、初診患者さんの検査・診察は、丁寧に時間をかけて行うようにしております。

また、救急処置が必要な、急性陰嚢症、腎後性腎不全、尿閉、泌尿器科外傷など泌尿器科救急疾患にも迅速な初期対応を心がけています。

泌尿器科疾患は、手術・抗癌剤・分子標的薬・免疫治療・放射線治療を最適に組み合わせ集学的に治療を行うことで、治療成績を向上させることが出来ると考えられております。当院においては、全て院内でマネージメントすることが可能で、最適な治療の選択を行える環境となっています。また、高齢者が多いことより、手術治療においては低侵襲であるロボット手術や腹腔鏡手術を積極的に行っています。それに伴い、泌尿器腹腔鏡手術に対しての技術認定医を年に一人ずつ育成しております。また、内視鏡手術支援ロボット「da Vinci(ダヴィンチ)」を使用して手術を行うためには、 関連学会が推奨するトレーニングが義務化されています。その一つに製造販売元である 米国インテュイティブサージカル社から「ダヴィンチサージカルシステム泌尿器科症例 見学施設」として認定を受けた施設での見学があります。

症例見学施設の認定を受けるためにはダヴィンチ手術の経験と質の高い内視鏡手術を 行っていることが条件となり、当泌尿器科医長による手術が認定されております。症例 見学施設は全国的にも限られた施設しか認定を受けておらず、高い技術レベルを維持し、地域医療に提供できるようにしています。

対象疾患

外来は毎日再来診療を行っております。月曜・水曜・金曜日は午前から全身麻酔の手術が入っているため、外来対応可能な医師は少なくなりますが、地域連携室で予約できる新患は毎日対応出来るよう整えました。また、緊急な対応に関しては直接電話などでご相談頂ければと思います。

当科の手術を中心とした医療のメインは、緊急に対応が必要なものから複雑な状態になったようなものまで、幅広い癌の治療を行っております。即、生命に関わる状況に迅速に対応する必要があるため、良性疾患である尿路結石・発熱を伴わない尿路感染症や前立腺肥大症に関しては、それらを対応している病院へ紹介する形をとっております。

午後からは、内視鏡検査、前立腺生検(通常は入院せず外来で行っています)、尿路造影などの検査、および、水腎症による腎不全や重症感染症に対するドレナージ手術(経皮的腎瘻造設、経尿道的尿管ステント留置など)が行われています。入院患者数は年間800名くらい、手術件数は年間370例ほどで推移しております。

2013年12月からda Vinci Siが導入され、ロボット支援下前立腺全摘術を行うようになり、それまで前立腺全摘は年に20件前後でしたが、今は毎週のように行うようになっております。新規に保険適応の通った、ロボット支援下腎部分切除術やロボット支援下膀胱全摘も症例を重ね、今までのロボット支援下手術症例数は前立腺全摘で840例、腎部分切除術で122例、膀胱全摘術で83例と経験しており、安定した術式で行うことが出来るようになりました。当科ではロボット支援下手術に代表される低侵襲手術を積極的に行っており、腹腔鏡下に行う腎摘・腎尿管全摘・副腎摘出の症例数も増加傾向にあります。

仙台医療センター da Vinci Si

診療実績

2022年における主な手術の症例数は

  • ロボット支援下前立腺全摘術 117例
  • ロボット支援下腎部分切除術 19例
  • ロボット支援下膀胱全摘術 20例
  • 腹腔鏡下腎悪性腫瘍手術 28例
  • 腹腔鏡下副腎摘出術 10例
  • 腹腔鏡下腎尿管全摘術 19例
  • 経尿道的膀胱腫瘍切除術 82例

集学的治療として、抗癌剤治療(精巣腫瘍・尿路上皮癌・前立腺癌)、分子標的薬治療、免疫療法(腎癌・尿路上皮癌)、血管内治療(動注療法など)、そして当院にはノバリスという治療機器が入っておりますので定位照射やIMRT(強度変調放射線治療)など、組み合わせることで治療効果を上げながら、緩和ケアチーム・栄養サポートチーム(NST)とともに患者さんのQOLを維持できるように致しております。

地域の先生方へ

医師全員が同一の方針で、正しい医療を行えるように、毎朝カンファランスを行っております。アメリカ泌尿器科学会の治療方針アップデートの抄読会、様々なガイドラインの読み合わせ、手術ビデオ確認、手術症例検討、化学療法症例の検討などで、よりよい医療を提供できるよう心がけております。

また、月一回当院の会議室に宮城野地区の泌尿器科医が集まって、症例検討会宮城野泌尿器科カンファランスを行っています。

泌尿器科によるダヴィンチ手術

この度、当院の泌尿器科におけるダヴィンチ手術症例が500件に到達し、インテュイティブ・サージカル社から記念の楯が送られました。今回のダヴィンチ手術500例が、当院での最先端手術の通過点の一つとして、さらに多くの研鑚を積み重ねてまいりたいと思っております。今後も最新鋭のロボットを活用し、安心で安全な医療を提供していきます。

医師紹介

低侵襲治療部長、泌尿器科医長
齋藤 英郎

卒業年 平成5年
専門分野 泌尿器科悪性腫瘍、ロボット手術、腹腔鏡手術
専門医資格等 日本泌尿器科学会専門医・指導医、泌尿器腹腔鏡技術認定医、日本内視鏡外科学会技術認定医、日本がん治療認定医
名前 卒業年 職名 専門分野 専門医資格等
藤井 紳司 平成18年 泌尿器科医師 泌尿器科一般 日本泌尿器科学会専門医・指導医
後藤 拓郎 平成20年 泌尿器科医師 泌尿器科一般 日本泌尿器科学会専門医
日本がん治療認定医
中川 拓也 平成31年 泌尿器科専攻医 泌尿器科一般  

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