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皮膚科

特色

皮膚は体表を覆う臓器で、面積が広く、また直接目に触れることから、皮膚の疾患は多岐に渡ります。一方で実際の皮膚科の診療においては外来での診療が中心で、多くの患者さんはcommon skin diseasesでの受診が多いため、診療形態もそれらの疾患に合わせています。そのため診療所や市中病院の多くの皮膚科では入院が必要な重症患者さんや、手術を必要とする患者さんが受診されると、その対応に苦慮してしまいます。そこで当科では、病診連携の見地からも、急性期病院の特性を生かしてこれらの症例を受け入れることに重点を置き、入院治療や手術並びに皮膚生検を積極的に行っています。

対象疾患

入院や手術、および皮膚生検を必要とする皮膚疾患が対象疾患で、比較的多い疾患としては細菌性感染症では蜂窩織炎や丹毒および糖尿病性皮膚壊疽など、ウイルス性感染症では帯状疱疹やカポジ水痘様発疹症など、炎症性疾患では中毒疹や水疱性類天疱瘡など、外傷性疾患では熱傷や皮膚潰瘍など、良性腫瘍では石灰化上皮腫や色素性母斑など、悪性腫瘍では有棘細胞癌や基底細胞癌などがあります。また年間の症例数はそれほど多くないのですが、毎年スティーブンス・ジョンション症候群、薬剤誘発性過敏性症候群、重症化したアトピー性皮膚炎、紅皮症に陥った乾癬、結節性紅斑、スウィート病、多形紅斑、リンパ腫様丘疹症、リベド血管炎、壊疽性膿皮症などの炎症性疾患の入院があります。

診療実績

令和1年の入院患者数は121名、手術件数は132件(全身麻酔24件、局所麻酔108件)生検は214件であった。入院患者数の性別、年齢分布とその年次推移並びに手術件数の年次推移を表1および図1〜3に示した。いずれも前年に比べ減少している。

入院症例の疾患分類を表2に、その年次推移を図4〜5に示し、疾患の詳細について表3に示した。疾患分類別では例年通り感染性皮膚疾患と腫瘍性皮膚疾患が多く、その他の疾患の割合も著変はみられなかった。

表1.入院症例の性別と年齢分布

年齢 女性 男性
0〜9 2 3 5
10〜19 2 2 4
20〜29 10 2 12
30〜39 2 2 4
40〜49 5 6 11
50〜59 5 10 15
60〜69 11 10 21
70〜79 10 15 25
80〜89 7 13 20
90〜99 4 0 4
100〜109 0 0 0
58 63 121

図1. 入院患者数の年次推移

図2. 過去3年間の入院患者の年齢分布

図3. 手術件数の年次推移

表2.入院症例の疾患分類

    小計
感染症 細菌性 22 44
ウイルス性 22  
その他 0  
炎症性   23 23
外傷性   9 9
腫瘍 良性 20 41
悪性 21  
その他   4 4
    121

図4. 疾患分類の年次推移委

図5. 疾患分類:感染性皮膚疾患の年次推移

図6. 疾患分類:腫瘍性皮膚疾患の年次推移

表3.入院症例の疾患内容

疾患分類 病名(症例数)
細菌性感染症 蜂窩織炎(20), 術後創部感染(1), 糖尿病足壊疽(1)
ウイルス性感染症 帯状疱疹(20), 水痘(2)
炎症性皮膚疾患 中毒疹(12)(中毒疹(5), 薬疹(4), 多形紅斑(2), ウイルス性中毒疹(1)), 水疱性類天疱瘡(5), アトピー性皮膚炎(1), 紅皮症(1), 乾癬性紅皮症(1), 自家感作性皮膚炎(1), 尋常性天疱瘡(1), 多形慢性痒疹(1)
外傷性皮膚疾患 熱傷(6), 右前腕多発性開放創(1), 膝部挫創(1), 褥瘡(1)
皮膚良性腫瘍 粉瘤(8), 脂肪腫(6), 色素性母斑(4), 石灰化上皮腫(2)
皮膚悪性腫瘍 有棘細胞癌(9), ボーエン病(5), 基底細胞癌(4), 乳房外パジェット病(2), 転移性皮膚腫瘍(1)
その他 慢性膿皮症(1), 毛巣洞(1), ウイルス性胃腸炎(1), 敗血症性ショック(1)

地域の先生方へ

当科は医師二名と限られた人数で診療を行っております。急性期型の病院としての当院の特徴と、マン・パワーが限られている当科の特性の両方を合わせて、どのようにしたら地域の先生方に貢献できるか考えてみると、皮膚科領域のオールラウンドをカバーするのは不可能ですが、当院の持っている入院、手術、検査の分野で先生方に貢献出来るのではないかと思っております。幸い仙台市内には多くの皮膚科の開業の先生がいらっしゃり、外来通院での治療はこれらの先生にお願いすることができます。

生検・病理組織検査や臨床検査、画像検査で診断をつけ、必要があれば入院して戴いたり、手術を受けて戴いたりして、外来通院可能な状態であれば通院しやすい施設にご紹介して治療を継続して戴くことを考えておりますので、是非患者さんのご紹介をよろしくお願い申し上げます。

概要

平成25年1月から、

  • 新患受診の際は紹介状をお持ちください。
  • 毎週水曜日は休診です。

皮膚科では入院や手術を必要とする患者さんの診察をさせていただいております。

医師紹介

総合感覚器科部長
飯澤 理

卒業年 昭和60年
専門分野 重症炎症性皮膚疾患、腫瘍性皮膚疾患
専門医資格等 日本皮膚科学会認定専門医、JSPEN認定医
名前 卒業年 職名 専門分野 専門医資格等
吉田 紗彩 平成25年 皮膚科医師 皮膚科一般 日本皮膚科学会会員

「皮膚の日」関連行事のご案内

11月12日は「イイヒフ」の日です。

外来受付時間

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