心電図検査
標準12誘導心電図検査
検査時間の目安…5分
胸部、両手首・足首に電極をつけ、心臓の電気的な活動の様子を波形として記録する検査です。
検査時の注意点
- 力が入ってしまうときれいに記録が出来ません。体の力をぬき、楽にしてください。
- 肌に直接電極をつけますので、ストッキング等は脱いでいただきます。
- 胸部は洋服をまくって電極をつけますので、上半身裸になる必要はありません。
- 検査中に動悸、胸痛等の症状が出現した時は、技師にお知らせ下さい。
24時間心電図検査(ホルター心電図)
装着時間の目安…10分
24時間連続して心電図を記録する検査です。胸に心電図電極を装着し、小型の心電図記録装置を携帯していただき、睡眠中などの心電図を記録します。短時間では捉えることの出来ない不整脈等を記録することが出来ます。
検査時の注意点
- 電気毛布は使用できません。
- 装着中は普段通りの生活をしてください。入院の必要はありません。
- 装着中は行動記録メモ(行動や行動中の症状等)をとっていただきます。
24時間心電図血圧検査(ABPM)
装着時間の目安…15分
24時間連続した心電図の記録、及び30分ごとの血圧を記録する検査です。胸に心電図電極、腕には血圧測定のカフを装着し、記録装置を携帯していただき、睡眠中などの心電図・血圧を記録します。短時間では捉えることの出来ない不整脈、血圧の日内変動等を記録することが出来ます。
検査時の注意点
- 入浴やシャワーはできません。
- 電気毛布は使用できません。
- 装着中は普段通りの生活をしてください。入院の必要はありません。
- 装着中は行動記録メモ(行動や行動中の症状等)をとっていただきます。
- 機械をぶつけたり、コードを引っ張ったり水に濡らしたりしないでください。
- 装着すると、レントゲン、CT、MRI検査を受けることができません。
24時間心電図検査(ホルター心電図)、24時間心電図血圧検査(ABPM)を受けられる方へ
終了時間に来院可能な患者様は、装着したまま生理検査室までおこしください。こちらで機械を外します。終了時間に来院出来ない患者様は、終了時間後にご自分で外し、返却をお願いします。返却は、ご本人以外の方でも結構です。行動記録メモも一緒にご持参下さい。
返却方法
- 平日(8:30〜17:15)---------------生理検査室受付までお願いします。
- 夜間(17:15〜8:30)・土日・祝日-----時間外(救急外来)受付窓口までお願いします。
- 救急外来での取り外しは出来ません。
- 必ず取り外してから返却して下さい。
機械の取り外し方
終了時間が過ぎたら、胸に貼ってある電極(5ヶ所)をはがして下さい。
加算平均心電図(LP)
検査時間の目安…5〜10分
通常の心電図では検出困難な微小な電気的活動を波形として記録する検査です。重症な心室不整脈や突然死などの危険性を示唆します。
検査時の注意点
- 通常の心電図検査同様に体の力をぬき、楽にしてください。
負荷心電図
トレッドミル負荷試験
検査時間の目安…15〜20分
ベルトコンベア上を歩行運動していただき、運動中の心電図変化の観察、血圧の測定をする検査です。労作による虚血の有無を知ることができます。
検査時の注意点
- 運動しやすい服装(Tシャツ、ズボン)、また汗をかく場合がありますのでタオルをご持参下さい。
- 膝が痛い、胸痛や胸部違和感等の症状が出現した時は直ちにお知らせください。
呼吸機能検査
マウスピースをくわえて、息を吸ったり吐いたりしていただき、肺の機能を調べる検査です。呼吸器系疾患の診断、または手術前に麻酔評価の為に実施する場合があります 。
肺気量分画(VC)+フローボリューム曲線(FVC)
検査時間の目安…5〜10分
精密肺機能検査 VC+FVC+機能的残気量(FRC)、肺拡散能力(DLco)
さらに詳しい肺機能検査 検査時間の目安…20〜50分
検査時の注意点
- 患者様の努力により大きく結果が変わってきます。
- 技師が呼吸の合図を出しますので、合図に合わせて頑張りましょう。
超音波検査
体に直接ゼリーを塗りプローブ(超音波を発する探触子)をあてて、体の内部を観察する検査です。
検査時の注意点
- 検査中、動悸、胸痛等の症状が出現した時や姿勢がつらい時は、技師にお知らせ下さい。
心臓超音波検査
検査時間の目安…25分 検査時体位…仰臥位または左側臥位
心臓の大きさ・動きなどを見ます。
検査時の注意点
- 肺の影響で心臓が見えにくい場合には、息をすったり、吐いたり、止めていただくことがあります。
- 上半身裸になる必要はありません。
頸動脈超音波
検査時間の目安…25分 検査時体位…仰臥位
動脈硬化の程度・血液の流れを見ます。
検査時の注意点
- 測定に影響が出る為、検査中の会話はお控下さい。
- 首元を出しやすい服装でご来院ください。
下肢静脈超音波検査・下肢動脈超音波検査
検査時間の目安…30〜50分 検査時体位…仰臥位と座位
下肢の静脈または動脈血管内を見ます。
検査時の注意点
- 鼠径部から足首までを検査しますので、ズボンを脱いでいただきます。
- 時間がかかる検査ですので、お手洗いは事前にお済ませ下さい。
腹部超音波検査
検査時間の目安…10〜20分 検査時体位…仰臥位
肝臓・胆嚢・腎臓・膵臓・脾臓などを見ます。
検査時の注意点
- 食事の摂取は、腹部超音波検査にとって悪影響が生じやすいため絶食が必要です。朝食は摂らずにご来院ください。
- 観察しやすくするため、体位を変えていただいたり、息を吸ったり吐いたりした状態で息止めをお願いすることがあります。
泌尿器超音波検査
検査時間の目安…10〜20分 検査時体位…仰臥位
腎臓・膀胱・前立腺などを見ます。
検査時の注意点
- 膀胱内観察のため、なるべく排尿せずにお待ちください。
- 尿が溜まるまで待ち時間が生じる場合があります。
表在超音波検査(頚部リンパ節、甲状腺、体表、乳腺)
検査時間の目安…10分 検査時体位:仰臥位
体表に近い臓器の状態やリンパ節、皮下の腫瘤などを調べます。
検査時の注意点
脳波・誘発電位検査
脳波検査
検査時間の目安…30〜90分
頭皮に電極をつけ、脳の電気的な活動の様子を波形として記録する検査です。てんかん、脳腫瘍、脳挫傷などの時に行います。
検査時の注意点
- お手洗いは事前にお済ませ下さい。
- 検査当日は、ム−ス、ヘアーオイル等をつけないで下さい。
- 検査用クリームを使用するため、検査後洗髪したい方はシャンプー、タオル等をご持参下さい。
- 睡眠脳波検査を行う患者様は、多少睡眠不足な状態で来院下さい。(睡眠薬を服用する場合がありますので、車の運転はご遠慮下さい)
誘発電位
聴覚、末梢の知覚神経を刺激して、その刺激に応じた波形を調べることによって、脳や脊髄などの機能がどの様な状態かを知る検査です。
- 聴性脳幹反応(ABR)…検査時間の目安:15分(精密検査の場合は2時間)
- 体性感覚誘発電位(SEP)…検査時間の目安:30分
- 新生児聴性脳幹反応(AABR)…検査時間の目安:10分
神経伝導検査(NCS)
検査時間の目安…30〜60分
運動障害(脱力など)、知覚障害(しびれなど)の原因が 末梢神経障害によるものか、またその障害の程度や部位を調べる検査です。
その他
アプノモニタ
睡眠時無呼吸症候群などが疑われる時に行います。
検査時の注意点
- 記録結果によって、再検査の場合があります。
- 機械をぶつけたり、コードを引っ張ったりはしないでください。
- 入院の必要はありません。
血圧脈波検査(CAVI/ABI)
検査時間の目安…10分
両腕・足首・足趾にカフを巻き、両手首に心電図電極、胸部に心音マイクを装着し、動脈の硬さや、しなやかさから血管年齢を知る検査です。
検査時の注意点
- 力が入ってしまうときれいに記録が出来ません。体の力をぬき、楽にしてください。